まるで爽やかな風が通り抜けるような彼がついに天国へ旅立ったとの知らせを聞いたあの日、何年分の涙をこぼしたか分かりません。
また一緒にお誕生日を祝えると思っていました。
毎年私の誕生日が過ぎた頃に、すぐKOJIさんのバースデーライブでお祝いをしていたから。
握手会の時、誕生日が近くて色々分かり合えて嬉しい、と気さくな関西弁で嬉しそうにお話しして下さったのを覚えています。
あの優しくて大きな手の温もりは忘れられません。
私にとってKOJIさんは人生の先輩であり、若く貴重な時を共に過ごした恩人だと思っています。
彼が音楽に乗せて伝えてくれた大きな愛と、キラキラ輝く笑顔と共にくれた温かい言葉の数々は私にとってかけがえのない宝物です。
心が荒んだり落ち込んだりした時も、いつもKOJIさんの穏やかながらも気さくな振る舞いに癒されてまた明日もがんばろうと思えました。
感極まって私がライブで泣いている時は、少し心配そうにしながらギターを弾いていらっしゃっている気がしました。
いつでも彼の気遣いと大きな優しさに助けられ、生きてきた気がします。
会えなくなる日が来てしまってもあの日沢山一緒の空間で時間を共にした大切な時のこと、まるで昨日のことのように一つ一つ思い出せますよ。
早くも一周忌となりましたが、彼が遺した素晴らしい曲達を聞きながらいつかまた会えるその日まで精一杯生きようと強く思います。
今は天からきっと、笑いながらあの日みたいに…
優しくて大きな手でギターを弾きながら見守ってくれているよね。