その温かな手と音に触れたこと
まだ10代前半の小娘だった頃からラクリマに全てを費やし、KOJIさんのギターの音に酔いしれていました。 当時、何もかもが上手くいかず悩んでいた私。 とあるイベントで握手をして貰ったとき「学校辞めたいんです」と言ったら、それまでニコニコしていたKOJIさんが「絶対に辞めたらあかんよ!」と強く手を握ってくれました。 ご自分の経験や地元の先輩の話などを交え、ただの1ファンの小娘を相手に、物凄く真剣に激励してくれた事を今でも鮮明に覚えています。 「負けたらあかんよ、頑張れ!頑張れ!」と何度も言って「夢を叶えるまで努力してな」と背中を押してくれました。 あの真っ直ぐな声と、温かく大きな手の温もりを今もずっと忘れられません。 私が将来の夢の話をした時も「応援してる!いつか一緒に仕事できるの楽しみにしてるよ!」と笑ってくれました。 ただの小娘の他愛もない話を、あんなに優しく笑って聞いてくれたこと、何十年経っても絶対に忘れません。 ラクリマを脱退した後もラクリマが解散した後も、その言葉とKOJIさんの音と、あの日の手の温もりを励みにして、私は大人になりました。 高校を辞めずにしっかりと卒業し、いつか一緒に仕事が出来るように…と願いながら大人になりました。 あの頃KOJIさんに誓ったような夢はまだ叶えられていないし、もう2度とそれが叶わない夢になってしまったことが悲しくて堪らないです。 それでも、あの頃の小娘は立派に大人になり、いつかKOJIさんが自分にしてくれたように若い世代を励ませる人間になりたいと思うようになりました。 KOJIさんがその音や言葉、笑顔で救ってくれたように、私も誰かを励ませるような存在になりたいです。 それが、KOJIさん亡き後の私の叶えたい夢となりました。 KOJIさんがいない世界は寂しいです。 悲しくて、悲しくて、今も涙がこぼれています。 だけど、KOJIさんの音や記憶はいつでも胸に残っています。 ライブハウスの下手側、あのギターの音や風に靡く金色の髪。 レザーパンツの長い足と、Tシャツからのぞく腕、温かく大きな手。 ピックを飛ばすときの仕草や、歓声を聴くときの満足げな表情。 汗だくになり時に眉を顰め、時に優しく笑う顔。 私の中できっと、ずっと、永遠に忘れない美しくほろ苦い青の記憶の中にKOJIさんは生き続けています。 長くなりましたが、最後に。 お別れ会の時、HIROさんとお話したときに「いつまでもKOJIさんの音を忘れたくない、HIROさんが音楽を続けてギターを弾き続けてくれる限り隣にKOJIさんの姿を描ける、代わりになんて言わないからHIROさんの音でKOJIさんの音を奏で続けて欲しい」と伝えたところ、「うん、うん、勿論」と優しく受け止めて下さいました。 その時、私は自分の悲しさばかりでHIROさんにすごく重いことを言ってしまったのではないか…と、今になって深く反省しています。 でも、HIROさんや他のメンバー、みんなが思い続けてくれていることで、確かにKOJIさんは永遠に生き続けるのだと思えました。救われました。 HIROさんをはじめ、皆さん本当にありがとうございました。 どうか身体に気をつけて、これからもKOJIさんの音と共に、それぞれの音楽を奏で続けて下さい。 ファンになった小学生のときからずっと、心から大切にしている4月12日という日に、このような素敵な場所を作って頂けて本当に嬉しいです。 長々と書いてしまいましたが、この先もずっとKOJIさんが、ラクリマが、大好きです。 同じ時代を生きていること、あの音を肌で感じることができたことの幸せを噛み締めて、これから先の人生もKOJIさんの音と共に生きていきます。 出会えて良かった。永遠に、愛し続けます。